海外の結婚記念日について

結婚記念日はイギリスが発祥

結婚記念日を祝うという習慣はもともと日本のものではなく、諸説ありますがイギリス発祥と言われています。
キリスト教の影響から、結婚5、15、25、50年目など「5」のつく年に特に盛大に祝うのがイギリスの結婚記念日のスタイルです。
その伝統がアメリカに伝わって、北米でも結婚記念日に夫婦でプレゼントを贈り合ったりする習慣になりました。

一方、日本で結婚記念日が意識され始めたのは1894年(明治27年)、明治天皇が結婚25年目の銀婚式の祝いを盛大に行って以降と言われています。
これを機に世間一般にも銀婚式や金婚式といった言い方が浸透し、結婚の節目にお祝いする習慣が広がっていったのでした。

結婚記念日にケーキを食べる習慣

日本ではあまり聞かないですが、イギリスや北米では結婚記念日にケーキを食べる習慣があります。
結婚式で夫婦が入刀するウェディングケーキの一番上の段だけ食べずに冷凍保存しておき、最初の結婚記念日に夫婦二人で食べるという習慣です。
結婚してからの1年間の思い出を振り返り、1年間を無事に夫婦で過ごせたことについて神に感謝するとともに、今後も幸せな夫婦生活が続くようにとの祈りを込めてケーキを食べます。

1年も冷凍保存するのが前提ですので、あちらのウェディングケーキはホイップクリームやフルーツを使ったものではなく、傷みにくいバタークリームなどが中心です。
ただ、冷凍保存したスポンジはさすがにパサパサになってしまいます。
そのため決しておいしいものではないとのことですが、味ではなく夫婦で食べること自体が大切なのです。

北米で人気の再宣誓式(Vow Renewal)とは

近年の北米では、すでに結婚している夫婦が愛を誓い合う「再宣誓式(Vow Renewal)」を開催するのが人気になっています。
離婚率が高いことで知られる北米ですが、こうした儀式が人気になっているのは夫婦のあり方が見直されつつあるということでしょう。
再宣誓式(Vow Renewal)は毎年やるものではなく、結婚5年目や10年目など節目の年に行うもので、やり方は結婚式とだいたい同じです。
キリスト教式の結婚式を挙げたのなら、同じく教会で神父さんの導きのもと夫婦が違いの言葉を述べ、誓約書に署名します。

日本ではまだあまり聞かないですが、なかには再宣誓式(Vow Renewal)をするカップルもいます。
ただしキリスト教国ではないので、北米のような宗教的な儀式という感じではなく、夫婦が互いの絆を確かめ合うのにふさわしいやり方でめいめい行われています。
会場にも特に決まりはなく、結婚式と同じ会場もあれば、記念のディナーを食べたレストラン、プロポーズされたビーチなどさまざまです。