お礼状の文例

手紙

意識しておきたいマナー

お中元やお歳暮は日頃からの感謝の気持ちを込めて贈るものですので、お中元・お歳暮にはお返しする必要は原則ありませんし、品物を贈った方と贈られた方の間には、お中元とお歳暮という趣旨からは、貸し借りというのは発生しませんので、覚えておくようにしておきましょう。

しかし、品物が届いたらお礼状を出すのは常識ですので、すぐに出すようにすることで、その際は、儀礼的な言葉だけではなく、
嬉しかった気持ちや、近況報告などを具体的に書いて送る心配りも忘れないようにしましょう。

お礼状の書き出し

お礼状だけでなく、招待状や、暑中見舞いなどは、「拝啓」から書き出すのが一般的です。
拝啓は「謹んで申し上げます」の意味をあらわすあいさつの言葉であり、言ってみれば電話のはじめに「もしもし」というようなものです。

ここから、「時下、ますますのご健勝のこととお喜び申し上げます~」といった、よりへりくだったあいさつ文を入れると、ぐっと丁寧な文章だなと思われることでしょう。
他にも、季節の言葉を使うと、テンプレート化していないで、その時々で丁寧に作っているという印象を持ってもらえるかもしれません。

例えば、夏場ならば、暑い日がますます続きますが、長い梅雨が明け今年の暑さは例年にはなく~などが挙げられます。
逆に冬場には、寒さがひとしお身にしみる、今年もおしせまってまいりました~など、師走の雰囲気を匂わせるのが良いでしょう。

お礼状の文例

それでは、中身の部分はどういった文章がいいのでしょうか。
贈り物を頂いて、ただそれに対するお礼を述べる場合は、その頂いたものに対する感想を述べます。

食べ物の場合は、「●●一同で、喜んで頂かせていただきました。ごちそうさまでした」といった、味の感想や、この食べ物が好きであるという意を伝えるようにしましょう。
生活用品の場合は、「お心遣い感謝いたします。ありがたく使わせていただきます」という風な、相手のセンスを褒めるような言い回しができると感謝の意が伝わりやすいです。

そして、もし物を頂いて、それに対するお返しをする際の添え状の場合には、それに対する文言も入れるようにしてください。
「つまらない品ですが、●●を添えさせていただきます。ご笑納下されば幸いでございます」という風に、お礼の気持ちを物で表したという意思表示が大切です。

感謝の気持ちを伝えるには、単純にありがとうというだけで良いものですが、形式に沿ってお礼が述べられると、「この人は丁寧な人だな、安心できる相手だな」と思ってもらえるかもしれません。
まずは、文例を使いながら、段々と自分の言葉にしていけると良いでしょう。