伸びるカジュアルギフト市場

父の日よりも母の日のプレゼントの方が多い

虚礼の廃止が叫ばれて久しい昨今、企業等ではお中元やお歳暮などの風習が見られなくなったところも少なくありません。
実際、全体的に贈答品市場の規模は収縮していると言われています。
一方、父の日や母の日など肉親間で感謝を伝えるためにプレゼントを贈る人たちは多いようです。

株式会社ドゥ・ハウスが、父の日、母の日に関するギフトについての調査を全国の30~60代の約1,000名の女性に行いました。
それによると、父の日、母の日のどちらについてもプレゼントを贈っていないと回答した割合が最も高くなっています。
具体的には父の日に贈らないと回答した人が58.4%、母の日に贈らないと回答した人が44.6%です。

一方、毎年贈っていると回答した人、ほぼ毎年贈っていると回答した人も少なくありません。
父の日に関しては、毎年贈っているとの回答が25.8%、ほぼ毎年贈っているとの回答が7.6%の合計33.4%です。
母の日はそれより多く、毎年贈っているとの回答が37.2%、ほぼ毎年贈っているとの回答が11.4%で合計では48.6%に上ります。

つまり、母の日に関してはプレゼントを贈らない人(44.6%)よりも贈る人(48.6%)の方が多いということです。
一方、父の日の場合、「毎年贈っている」と「ほぼ毎年贈っている」の合計が33.4%、「贈らない」が58.4%ですから、母の日ほど重視されていないことがわかります。

父の日に選ばれるプレゼント

母の日と比べて贈る人の少ない父の日のプレゼントですが、何をプレゼントするかにも違いがありました。
母の日のプレゼントで多かったのはお菓子で、4分の1強の人が回答しています。
ちなみに父の日のプレゼントにお菓子を贈ると回答した人も20%以上に上りましたので、お菓子は父の日、母の日ともに人気があると言えるでしょう。

一方、父の日に最も人気のプレゼントはビールやお酒で、27%以上の人が回答しました。
母の日にお酒を贈ると回答した人はわずか4.9%でしたので、男女の差が顕著に見られます。

また、父の日と母の日ではプレゼントを購入する場所にも違いがあることがわかりました。
母の日の場合、百貨店などの店頭と答えた人が36.6%で1位でしたが、父の日についてはインターネットが38.6%で1位でした。
ただし、母の日の2位はインターネットで35.4%、父の日の2位は百貨店などの店頭で30.7%でしたので、そこまで大きな差ではありません。

いずれにせよ、インターネットがこれからのプレゼントの購入先の主流になってくるのではないでしょうか。
趣味趣向がわかっている両親へのプレゼントということもありますが、最初から目当ての商品を購入するのにはインターネットが便利なのが理由でしょう。