バレンタインギフトは自分へのご褒美に

バレンタインギフトで増える自分チョコ

バレンタインデーに女性から男性へチョコレートを贈るのは日本独自の習慣ですが、今ではそれもさまざまに多様化しています。
女性から男性に贈るチョコレートにも、本命の彼や恋人に贈る「本命チョコ」だけでなく、仕事関係の知人などに贈る文字通り「義理チョコ」があるのは有名です。
また、最近では女性から男性に贈るだけでなく、女性が女性の友だちに贈る「友チョコ」も一般的になりつつあります。

さらにここにきて普及しつつあるのが、自分へのご褒美にチョコレートを買う「自分チョコ」です。
しかも「チョコレートを買うのは女性」という従来の考え方とは違って、男性が自分自身のためにチョコレートを買うというパターンも急増しています。
今では自分チョコとして買われるチョコレートは友チョコとして買われる数を抜き、そろそろ義理チョコに迫ろうかという勢いです。

実際、自分チョコはどのぐらい買われているのでしょうか。
リンベル株式会社が2022年のバレンタインデーを前に行ったアンケート結果を見てみましょう。
アンケート対象は、男性357名、女性696名の合計1,053名、20代から60年代まで幅広い年代に及びます。
このうち、2022年のバレンタインデーに自分チョコを購入する予定と回答した割合が約40%にも上りました。
そのうち半数以上が、すでに5年以上前から自分チョコを買い続けていると回答しています。

では、自分チョコにはどんなチョコレートが選ばれるのでしょうか。
好きなパティスリーや話題のパティスリーが作るチョコレートとの回答も多かったですが、特に多かったのがバレンタイン限定チョコレートや滅多に買わない高級チョコレートとの回答でした。
自分へのご褒美だけに、いつもより奮発したいと考える方が多数いることがわかります。

バレンタインギフトの購入場所

チョコレートに限らず、バレンタインギフトを購入する場所で従来多かったのは百貨店です。
しかしコロナ禍以降の外出自粛もあって、ここ1~2年でインターネットで購入するという人が増えています。
まだ百貨店の方が多いですが、オンライン率は今後さらに高まっていくのでしょう。

昨年のバレンタインギフトは誰からもらった?

「2021年のバレンタインギフトは誰からもらった?」という質問には、30%以上が恋人や配偶者と答えました。
これは予想通りですが、「自分から自分に」との回答も15%以上を占めています。
チョコレート以外にも、自分へのご褒美にギフトを購入するという人も増えているのでしょう。

一方、虚礼廃止の風潮から激減したと思われがちな職場での義理チョコですが、2021年でも約22%と一定の割合を占めました。
コロナ禍なのにもかかわらず、義理チョコ文化は根強いことがわかります。